木星と小沢健二 is comin’ back!

昨日、12年振りに木星魚座にやってきた。さぁ12年振りの幸運期突入だわん、と一人ほくそ笑んでいた翌日に、オザケンまでやってきた!幸運期の幕開けにふさわしい展開に、嬉しすぎて泣けてくる。そわそわ落ち着かない。

今までの私の人生で後悔しているのは、

  1. 留学しなかった事
  2. オザケンのライブを体感しなかった事

以上二つである。この春そのうちの一つが消える。

去年は私的オザケンイヤーだった。ある日、ふとオザケンを思い出し「LIFE」をipodに詰め、通勤のお供にしてきた。10年昔の曲でもちっとも色あせない。満員電車の中でも、ビル街の谷間にいても、LIFEを聴くと、街がきらめいて見える。深夜残業の後も、嫌な事のあった後も、LIFEを聴くと、元気になれる。

今のこの世知辛い世の中、オザケンが足りないなぁ、と思う。ラブリー〜♪ラブリー〜♪がまた再び日本中に流れたら、世の中変わるんでないの?

と思っていた矢先、

年末に会った友人は、マイケルジャクソンの「this is it」と江原啓之講演会に行った感想を熱く語ってくれた。
「今の世の中、”愛”が足りない。マイケルが亡くなったのも、このメッセージを世界中により広く伝えようとしたためだと思う。亡くなったからこそ、映画になって、全世界の人に伝える事が出来た。ライブだけだと、ごく一部の往来からのファンの人にしか伝わらなかった。江原さんもマイケルと同じ事を言っていた。今の世の中には”愛”が必要だって。」

そうなのよ、今の世の中”愛”と”オザケン”が足りないわ。今年はいい年になりそう。

(ライブのことを想像するだけで、今から感動して涙が出てくる。)

LIFE

LIFE

ホルスト組曲「惑星」を聴き直す。

暗く長いトンネルをさまよっていたこの数年間、もがきながら藁をもつかむ思いで、占いやらカウンセリングやらの本やサイトをよく読んでいた。
やっとトンネルを抜け出した今年、あぁこれがサターンリターン(土星回帰)だったのだな、という確信を持った。手厳しい土星の恩恵を受け、おかげで私は一皮向けた気がする。
そんな経験から西洋占星術への興味が沸き、自分のホロスコープを作って、本を読みながら解読する。理系と文系が混じったようなその世界に胸躍る。最新占星術入門 (エルブックスシリーズ)ホロスコープが自分で読める 鏡リュウジ 星のワークブック

惑星毎の性格を何となく覚えてきた時、ふとホルスト組曲「惑星」を思い出した。高校時代は吹奏楽部にいたので”木星”をよく皆で聴いていた。惑星毎の性格を知った今、”木星”があういう曲である意味がよくわかる。
他の惑星も聴きたくてたまらなくなり、ベルリンフィルカラヤン指揮を購入してしまった。一つ一つの惑星をじっくり聴く。
”あぁそうそう、そうだよね、土星って、まさにこういう感じだよね、、、、”て思いながら、人気の居ない寒い早朝、駅へ向かいながら、惑星の世界にどっぷりつかる。

色気もあって 才もあり

30年の物語 (講談社文庫)
最近の驚きは、女優の岸惠子である。
「30年の物語」という文庫が少し前のブルータスで紹介されていたのを読み、しばらく気になっていた。近所のブックオフで探すこと早2回目にして発見。しかも105円という嬉しい値段。

表紙裏に記載されている彼女のプロフィールにも目を見張るものがあるが、それより何より驚いたのは、文章の美しさである。内容も語彙も表現も3拍子揃って美しい。美しい文章を美しい人が書いている事にさらに感動する。
瞑い(くらい)鈍色(にびいろ)峨々(がが)科白(せりふ)昼日中(ひるひなか)現(うつつ)、、、etc散りばめられた美しい日本語に私の目と心は小躍りした♪
彼女の文章の虜になってしまった私がその日見た夢は、

とあるオフィス。広すぎもせず狭すぎもしないすっきりとした部屋。あるのは大きなデスクと椅子。だいたい10セット位だろうか、対向して配置されている。各机の上には一冊づつ『日本の伝統色』の色見本が置かれている。どの机も右上のほぼ同じ位置に、縦に真っ直ぐ置かれている。その見本帳以外には何も置かれていない。塵さえも無い。整然と置かれた見本帳を眺めている私がいて、で、そこで、ハイ終了。

おそらく本の中に出てくる”色”や”光”を表現する語彙が強く私にインプットされたのだろう。そしてそれは夢の中で『日本の伝統色』の色見本帳に姿を変わって出てきたのだ。ビミョーなおちにビミョーな気分で朝を迎える。

財布の中に君を見つける

スーパーでレジを並んでいる時だった。お財布の小銭をチェックしていたら、その中に何とも存在感の際立つ鈍く光る100円玉があった。何とは無しにその100円玉を取り出してみた。表面に刻まれた文字や模様の持つ陰影が美しく渋い。そして、その文字は「昭和52年」。何とも言いがたい感情に襲われた。
私も昭和52年生まれ。
君がどこをどのように渡り歩いてきたのか、、、。色々辛いこともあったでしょう。でもその苦労を乗り越えてきた経験が素敵に顔に表れているわ。たしかに、しわもしみも増えたけど、とても良い表情よ。若者に混じって、抜群の存在感をはなっていたわよ。
その100円玉は、お財布の小銭入れから隔離させ、大事にとっておく事とした。

人生は日経平均株価のように

10年前によく聞いてたこの曲(※)が10年後の私の頭の中にフッと流れてきた。この曲を初めて聴いた時の感動は今でも覚えている。小さなアパートで小躍りしていた20代のわたし。思ひ出の連鎖がはじまり、大学時代の瑞々しい思ひ出が色鮮やかによみがえってくる。
頭の中のラジオ局。お次の曲(CD)はフリッパーズギターの「three cheers for our side 〜海へ行くつもりじゃなかった〜」これまた初めて聴いた時の強烈な印象が今でも忘れられない。
マガジンハウスの雑誌「オリーブ」なんぞも思い出し。胸がキュンとなる。フリッパーズのCDを何百回となく聞き、月2回のオリーブ発売日を心待ちにして過ごしていたあの頃の私。見かけは田舎のフツーの高校生だったけど、心は根っからのオリーブ少女。高校生〜大学生の多感なお年頃に、オリーブが与えた影響力は多大なもの。その後の人生にまで影響は及んでいる。
上を見上げりゃ、扇子をフリフリ、ボディコンで踊りくるっていたバブル世代、下を見下げりゃ、クシュクシュ靴下にミニスカートの女子高生世代。それにひきかえ、貧乏クジ世代氷河期世代、失われた10年、、、、色々と損している(と言われている)私達。だけど、フリッパーズを聴きながらオリーブを読みながら多感な青春を送ったハイセンスな世代である事を忘れないで欲しい。
世間の荒波にもまれ、すっかりやさぐれオトナになっちゃった私。梅酒を飲みながら、感慨にふける。明日からの通勤用のipodフリッパーズギターの「three cheers for our side」と小沢健二の「LIFE」を詰め込む。


(※)


つか、今聴いてもスゴイ。なんですか、このセンス!