オー!ド・トワレ

指先の綺麗な男性に触発され、自分もはじめてネイルサロンに行った事もあった。最近は、良い香りのする太った男性に近寄る度、負けては居られぬ、という思いを日々募らせていた。

大学の頃「siesta003さんて良い匂いがする。」て言われた事がある。自分でまったく気がついていなかったが、その頃家でよく焚いていたお香の香が知らぬ内に洋服に移っていたらしい。

で、社会人になって忙しくなると、お香を焚く頻度はめっきり減り、良い香とは無縁の生活を送っていた。無香の制汗スプレーをシュシュッとやる程度。それでも忙しくドタバタやってると密かに「ヤバイ、汗臭い〜」てな体たらく。

30代の赤じゅうたんを上る前に、芳香漂う女を目指すべく、このたび、オードトワレを衝動買い。上京した母とデートで立ち寄った、数寄屋橋阪急内の「カリス成城」にて。素敵なパッケージが目に飛び込んできた。

DIPTYQUE(ディプティック) というパリのお店のもの。1961年、パリでボザール出身の創業者がショーケースに作品を陳列したのが始まり、ていう歴史にそそられ、

  • ギリシャの夏の日を思わせる透明感のある爽やかな香り。
  • 古代ローマの風景を思わせる、奥深い緑の香り
  • アレクサンダー大王の時代に用いられた香りのレシピを基につくられたフレグランス。
  • 「閉ざされた庭」という名の香水。薄紫のヒヤシンスと白いライラックのハーモニーが贅沢に香る、しっとりとした春の朝を思わせる香りです。
  • 「水辺に映る影」という意味。花々が咲き誇り、緑が生い茂る水辺の庭にいるような心地好く贅沢な気持ちになる香り。
  • 「タムダオ」とはベトナムにある避暑地の名。神秘的でオリエンタルなウッディーノートが森と寺院をイメージさせます。
  • ローマ神話の森林の神ファウヌスをイメージした香り。森林の水辺でまどろんでいるような長閑でゆったりとした気持ちにしてくれます。

てな、香ごとの能書きにそそられまくり。カエサルクレオパトラが頭の中を駆け巡り、心はメロメロ、財布の紐はゆるゆる。"ローマ神話のファウヌス"をエイヤっと購入した。帰宅後シュッと部屋と自分にふきかけ、グレングールドのイタリア協奏曲を聴きながら、お風呂につかった。あぁ、極楽極楽。


お次は、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局を狙っている。