クイーンとベジャール

モーリス・ベジャール・バレエ団の「バレエ・フォー・ライフ」を観に行った。“生”と“死”を対比させながら描きだす感動作、との事だが、そこまで深いものは残念ながら得られなかった。しかし、最後はかなりの人数のスタンディングオベーション

クイーンの曲に合わせて踊る群舞がなんとも素敵であった事は確か。ベルサーチのちょっと80年代風な衣装がまた、ぴったりはまっている。照明の使い方もなかなか良かった。

2時間近く休憩無しの長丁場、かつ座高が低い椅子のせいで、疲労がたまり、個人技(ソロ)の間で、コクリコクリと船をこいでしまったが、群舞が再開するとパチリと眼が覚めた。
やはり群舞が素敵である。ピナ・バウシュの「春の祭典」を思い出したりして、しみじみ群舞の素敵さを認識した。何としてもベジャールの「ボレロ」を観たいものである。

おそらく、もっと舞台に近いダンサーの表情が見える席でなら、個人技も楽しめるのだろう。今回の1万円という高額な金額のわりに嘘のような遠い席では、やはり群舞止まりのような気がする。1万円以上はちょっと辛いわ。


あぁ、フレディー・マーキュリーとジョルジュ・ドン、2人の天才に生きているうちに会いたかった。


付録
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