香る港へ

友人Hと6年振りに一緒に旅行した。行き先は、香港。

地下鉄のカッコ良さに感動。パリのように素敵な雰囲気の街並に驚く。駅構内のオニギリ屋さんで買った玄米オニギリの美味さに感無量。無料でインターネットが出来、色んな雑誌が自由に読めるカフェに感心。美味い粥、美味い点心、気持ちよく接客してくれる店員のおじさま、、、。我らが"東京"、何から何まで完璧に負けてます。

香る港に感動する反面、自分の加齢をいやでも実感してしまう始末。6年前は2〜3週間異国の地へ旅行しても、日本食が恋しくなるなんて事は一度もなかったのに、今回は違った。2日目にして、日本食が恋しくなってしまったのだ。次回からはお味噌汁の素やレトルトご飯を持ってくるべきだわ、と不覚にも思ってしまう自分に、驚き、少し悲しくなるのであった。

ホテルにしてもしかり。少々汚くても安い宿でいいわ、と平気でドミトリーやら何やら泊まっていた6年前のわたくし達。今回はどうも違う、カラダが受付けず、4つも★のつくホテルに泊まってしまった。とはいえ、そんな昔を懐かしむように、バックパッカー達の間でとても有名な香港の安宿の見物に出掛け、記念写真を撮ってきた。あやしい雰囲気が漂い、とても魅力的ではあるが、どうにもこの歳になると、こういう宿に泊まるのは、気が引ける。

あぁ、楽しくも、もの悲しい旅であった。