辛口風味で、失礼します。

想像力に乏しい人が多いと思う。例えば、コピーひとつにしても、想像力が要求される。

5分後の会議に必要な資料のカラーコピーを頼まれた。あいにく、カラーコピー用のカードがあるべき所に無い、しかもカラーコピー機2台のうち1台は故障中。さぁ、貴方ならどうする。

同じ部署の30半ばの某さんは、昨日そんな局面に立たされた。彼は、コピーカードの置いてある場所の近くの席で仕事をしている人に、「コピーカードどこにあるか知りませんか?無くて困っているのです!」と焦りながら訊ねた。
一人が「知らない」と言えば、もう一人に訊ねる始末。案の定、もう一人も知るわけが無い。その人たちは、ただコピーカード置き場の近くの席に居るだけで、コピーカードの管理をしているわけでは無いのだから。

  • コピー機にカードがささったままでないかを見に行く。
  • 他の部署のカードを貸してらう。
  • ひとまず、打ち合わせには白黒コピーを持って行ってもらい、必要なら後ほどカラーコピーを届けに行く。

とか、まぁ、普通考えないのかしら?と思うわけです。
結局、30半ばの某さんにコピーを頼んだ人は、コピーカード置き場の前で立ち往生している彼に、「白黒でいいから早くコピーして!」というオーダーをした。結局その打ちあわせには、間に合ったのか、遅刻したのか、、、結果は知りません。


その日の夕方、30半ばの某さんに、フォトショップの操作について訊ねられた。何の目的だか知らないが、彼は真っ二つに分かれた敷地図の画像をフォトショップでくっつけようとしている。彼はくっつけ方を聞きたかったようだが、私はまずその発想に驚く。
逆に「何の目的でそんな事をやっているのか」を訊ね返した。とにかくCADデータが無く、用紙でしかない敷地図をメールで送りたいらしい。ところが、スキャニング出来るのはA3までに対し、その敷地図はA2サイズ。で、そういう行動をとったらしい。
私が訝しく問い詰めたら、彼は、それを指示した人の元に状況を説明に行った。真意はよくわからないが、結局、くっつけなくても良かったらしい。意味不明である。

  • A2サイズをA3に入るキリの良い縮尺まで縮尺コピーして、それをスキャンするとか?
  • 画像データは縮尺が怪しいので、PDFにするとか?

考えられなかったのかしら?と思うわけです。
コピーにしろ、スキャニングにしろ、そもそも彼は、自分の作業がどういう目的の為に行われているのかをまったく把握してない。想像力に乏しく、自分の目の前の作業のみ固執している。それだから、まったく応用が利かない。


今の職場は、なぜか不思議にそんな人が多いのである。まったくあきれてしまう。
というような愚痴を言いあう相手は、旅好きの同い歳の女の子。

一人旅に出るべきである。自分で目的を考え、手段を考え、予期せぬ問題にぶちあたり、それを解決し、時には、手段を考え直し、なおかつ楽しむ。そういう事の訓練が必要ではないか、と思う。

若い時の旅は深く強い意義を持つ ル・コルビュジェ