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ここ数日の間、寝ても覚めても、グレングールド。iPODの中身は、一掃してグールドのゴールドベルクのみ。一曲入魂！

１０年以上前、中学だか高校の頃にはじめてグレングールドの存在を知り得た。地元の図書館にあった、ピアノを弾いている彼のモノクロ写真が表紙の本、にひきつけられたのをよく覚えている。（何せ、男前！）おそらくＣＤも聴いていた気がする。が、その時は何も感じ得られなかった。

１年前にも、行きつけの名曲喫茶で、グールドのゴールドベルクをリクエストしてかけてもらったのだが、それほど胸に迫るものはなかった。

そして一昨日、めでたく、突然グワンとドドドと押し寄せてきてしまったのだ！

今日は、仕事中ずっと、わたしの頭の中には、ゴールドベルクがたんたんとえんえんと流れ続けていた。仕事を早めに切り上げ、ディスクユニオンクラシック舘へ。狙いは、グールドの５５年録音モノ。１０００円で中古をゲットし、我家へ一目散。そして、延々とグールド、延々とゴールドベルク。

年をとると、心の感度はアップするのだろうか？それともキャッチ出来る範囲が違ってくるのだろうか？高校時代、何とも感じられなかった『竜安寺の石庭』が、今、むちゃくちゃカッコ良く見えたり、、、満開の桜や紅葉を見て、しみじみ感動してしまったり、、、年をとるのもなかなか良いものだわ。