「言葉の雑学」産経新聞切り抜き

【うらぶれる】
ウラアブレルの約(岩波古語辞典)。ウラは心、アブレは今日、「仕事にあぶれる」などと用いる「あぶれる」。アフレルからの派生。〈心からこぼれ出て、頼るすべをなくす〉ところから、見放される、しょんぼりしたみじめっぽい様子になることをいう。


【うら恥ずかしい】
「うら恥ずかしい年ごろ」のように用いたが、近ごろは解放が行き過ぎたか、そんな初々しい乙女を見かけることはめったにない。〈心に何となく恥ずかしく思うさま〉で、他者の目をはばかって身を慎もうとする、日本人らしさの心情の一つだった。